-唯一無二になろうと決めた修行時代

 まずその店の作り方も分からなかったので、一からやってその形を学びました。

 その店はむちゃくちゃ厳しくって、自分は結局2年間働いたんですが、その間にも多くの方が辞めていきました。ただ、佐野氏は厳しいんですが、魅力的でその魅力が味に直結しているんですよ。

 でも、僕は彼みたいにはなれないと思っていたので、自分が「唯一無二になろう」と決めました。だから、今でも弟子達には「歯車になるな」と言っています。

 その後修行を終えて、店を開こうと考えたんですが、やり方が分からなかったので、人に聞いて回りました。

 そして42席のラーメン店をオープンすることになりました。

-夢に見たオープン当初に事件は起きた

 オープン当初はめちゃくちゃ大変でした。大型店舗にしちゃったんで、仕組みができてなかったので、スープは売り切れるし、仕込みは間に合わないし、アルバイト20名に教える暇もないし、結局睡眠時間が2週間くらい毎日1時間でした。

 そして、疲れ切っていた時に事件を起こしてしまったんです。