-ワクワク感の追求から「男のラーメン」というコンセプトが生まれた

 「男のラーメン」というコンセプトが生まれきっかけは、昔バイトしていた店で「お客さんをどう喜ばせたらいいか?」というのをいろいろ話合っていた時に、学ランを着た店員が奥から出てきて「はいよ!ラーメン一丁!」とかやったらおもろいやんっていう素人発想がきっかけです。それ結構ワクワクするやん?って感じから、「男のラーメン」っていうのを追求しようってなっていったんです。ネーミングも男は根性や純情やとかってイメージがあるんで、普通やったら豚骨ラーメンとか塩ラーメンとかオーソドックスなネーミングですけど、うちはど根性の醤油とか、大盛りとかも男盛りとかにしてて、これは商標登録もとってますしね。

 普通はラーメンを中心に店作りがされるケースが多いと思いますけど、うちの場合はコンセプトありきでラーメンが決まってしまったっていう感じですね。もともとラーメン屋で修業してた人間じゃないっていうところが良かった部分かもしれませんね。笑

 でも、最初は自分がラーメン屋を回せるんかどうかわからんかったんです。ぶっちゃけ飲食店で働いたっていうても皿洗いとかだけやったから、むしろお客さんにあんまり来て欲しくなかったというのが本音です。でも、お金をもらっている以上ほんまにやらなあかんっていう不安な気持ちでオープンしましたね。だから告知も全くしてなかったですし。

 でも、オープンして20人くらいのお客さんに来てもらった記憶があります。1人でやっていくつもりだったんですけど、結婚する予定もあったんで周りからは反対されてました。でも、本当に「男のラーメン」っていうのを出したかったんで高下駄はいて学ラン着てほんまに最初やってましたね。自分のイメージを具現化したくてしたくて。