らーめん幕末 豚骨ラーメン
 多くの初めての人が「幕末」に足を踏み入れるきっかけは、そのネーミングです。例えば、歴史好きの子供にとってはとても興味をそそる名前ですし、家族で「そのうち機会があれば行ってみたいね」と口癖のように話にでるようなラーメン店のネーミングだと思います。繁盛するラーメン店の大きなポイントにネーミングというものがあります。一瞬で覚えてもらえるラーメン店名「幕末」をご紹介します。

 「幕末」の店内へ入ると坂本龍馬の全身の肖像画が掲げられているのが真っ先に目に入ります。入り口付近には何やらお客様方のポラロイド写真がずらりと並んでいます。中にはせっかく写真を撮ってもらっているのになぜか手で顔を隠している方もいます。何の写真でしょうか。そう、これは「替え玉」ランキング上位入賞者の写真なのです。ここでは3玉食べたら「1玉無料券」をくれ、現在の最高記録は8玉ぐらいだったでしょうか。ここのウリはあっさりとした豚骨ラーメンです。メニューは通常この豚骨ラーメンと豚骨味噌ラーメンのみで、季節によってこれに「旨辛ラーメン」「辛々ラーメン」か「マー油ラーメン」が加わりますが、ベースが豚骨ラーメンなのは、辛いラーメンもマー油のラーメンも同じです。

 その他のメニューといえば餃子とキムチとミニ幕末丼というチャーシュー丼しかないというこの潔さも好きです。(夏場は冷し中華もあります)私の一番のお気に入りはマー油ラーメンで、マー油なるものの存在はこの店で初めて知りましたが、こがしたニンニクの油だそうで、あるとき店員さんに「どうして通年メニューにしないんですか?」とたずねたところ、「つくるのが結構時間がかかって大変なんです」とのことでした。うちは家族で行ったら必ず「チャーシュー大盛り」で頼みます。普通盛りでも十分ボリュームがあるのですが、たまに行くならということで贅沢しています。

 あとはネギやモヤシ、コーン、バター、煮卵、キムチなど追加料金で自由にトッピングが選べるシステムとなっていて、630円から最大にいろいろトッピングしても1,500円くらいで満足でき、お財布やその日の体調と相談して選べるのも嬉しいところです。去年は家族で何十回も通い、家族の「最高に幸せなひととき」を提供し続けてくれましたが、今年になってみんな何かと忙しく、家族そろって出かけられる機会が減ったので幕末へもすっかり足が遠のいてしまって寂しく思っているところです。でも、そのうちまた必ず行きますので忘れないで待っててほしいです。私が今までで知っている何百軒のラーメン屋さんの中で私にとってはザ・ベストのラーメン屋さんです。