麺屋 封
オープンして10年を超えるラーメン屋。お客さんの 要望に合わせて常に変化させ続けてきた「麺屋 封」
店名
麺屋 封
住所
大阪市中央区谷町3丁目2−6
席数
34席

麺屋 封
オープンして10年を超えるラーメン屋。お客さんの 要望に合わせて常に変化させ続けてきた「麺屋 封」
店名
麺屋 封
住所
大阪市中央区谷町3丁目2−6
席数
34席

 この「麺屋 封」はもともと神戸にあったんです。僕の高校の時の先輩が最初に始めて、その先輩と再開してラーメンを食べた時に「美味いな~!」って思ったんです。

 それでその時に先輩が店舗展開を考えていきたいし「一緒にやらへんか?」ということになって、共同経営という形で始まったんです。運よくここの谷町の物件も知り合いに紹介してもらったこともあって、この「麺屋 封」をオープンすることになったんです。

 飲食経験自体は、25歳くらいのときに居酒屋とか焼き鳥屋とかで働いた経験はあったんですけど、辞めてからはサラリーマンをやってたんで30歳で先輩と再会してなかったらラーメン屋をやってなかったかもしれないです。

 でも、サラリーマンをやってたので誘われた時には、すぐに「よっしゃ!ラーメン屋やろ!」とはならなかったですけど、飲食店で働いてこともあったんでその時の接客業のおもしろさとかやりがいを思い出してきたのと同時に、「今のサラリーマンの仕事もずっと続けててもなぁ~・・・」という気持ちも相まって、自分の貯金も投入してやってみようと始めたんです。

 まぁ~共同経営って言っても基本的に大阪は僕がやるっていう感じで店舗の内装の資金を出し合って、借入も起こして始まりました。だからオーナーは2人ってなってますが、神戸の「麺屋 封」は閉店してしまったので、今はこの谷町と堺筋本町の店を僕が運営しているという状況です。

 ここの谷町のエリアに出店したのは、谷町はオフィス街っていうのもあるんですが、一度物件を見に来た時に人の多さにビックリして「ここのエリアでラーメン屋ができたらおもしろいやろなぁ~」というのがありました。

 まず、神戸の「麺屋 封」で半年くらい修業して、同時に知り合いの大工さんと一緒にこの谷町の店の内装をやりました。物件は紹介してもらったので物件選びには困ることもなかったので良かったですね。

 この辺は平日も人通りが多いし、夜も飲みに来られるお客さんも多くいるのでここのエリアはいいなぁ~って思っていました。

 2004年にオープンしたので今で10年くらいになりますね。10年前はラーメンブームが来てたというのもあったので、それに影響されたっていうのもありますね。

 味作りに関しては、神戸のラーメンをベースに今までやってきました。でも、10年前と比べると味はめちゃくちゃ進化してますね。材料も倍くらい使ってますよ。

 今は、こだわりのラーメン屋さんも増えてきてますし、昔はあっさりしたとんこつをウリにしてたんですけど、スープの濃さというのも進化してきてあっさりは通用しなくなってきてたこともあり、うちも濃厚なラーメンに仕上げていますよ。もともとのベースは一緒なんですが、時代の流れやお客さんのニーズに合わせて変わってきたという感じですね。

 うちはとんこつのスープがベースなんですが、あまり匂いがきついと毎日食べられるようなラーメンにはならないし、オフィス街なので毎日食べても食べ飽きないように、酸味は抑えつつ甘みや旨みを引き出しているのでクリーミーなラーメンです。だから、そんなにコッテリしてなくてスッキリした食べやすい感じに仕上がっていますよ。

 鶏ガラなどの鶏系も入れていますが、ゲンコツ、頭骨、背骨とか豚がベースになっています。

 それに、うちはとんこつラーメンだけじゃなくて、そのスープで味噌とか辛味噌を割って味噌ラーメンや辛味噌ラーメンなども出しています。やっぱり、毎日お客さんに食べてもらいたいっていうのがあるので、メニューは多くしています。でも、ただ闇雲にメニュー広げているのではなくて、受け入れられやすいメニューを作っていってます。当時、味噌ラーメンって関西ではほとんどなくってそれを試行錯誤して美味しく食べやすくしていったという感じです。

 ラーメンのかえしは、かなりこだわったモノを使うというよりも万人に受け入れられるようなスタンダードなタレに仕上げています。やっぱり、このエリアはオフィス街っていうこともあるので、あまりに独特過ぎるラーメンではなく、誰でも食べやすいモノの

 週2回、3回来てくださっているお客さんもたくさんおられるので、毎日食べられるラーメンを提供したいというがやっぱりありますね。

 麺は「梅ヶ枝製麺所」さんの、たまご麺を使っているんですけど、のどごし、食感、味を全部両立できないかなぁ~ということでお願いして試行錯誤して完成した麺です。

 だから、たまご麺でもとんこつにも合うし、味噌にも合う麺になってるんですよ。それに、この10年でバージョンもどんどんアップしてきています。

 リピートのお客さんも多くて、飲みのお客さんは7割~8割くらいがリピーターさんですね。

 昔は看板も小っさいもので、「麺屋 封」というネーミングは、封じるという意味を込めて付けたんですが、看板も出すようになって集客も10%~20%くらい伸びましたしね。笑

 今、2店舗になってきて徐々にいろんなお客さんにも知ってもらえるようになってきました。それに、2店舗あることで各店の問題点とかも共有することでさらに良くなるように考えていけるようになったと思います。

 飲食業界は厳しいし何かミスをするとキツく言われる業界というイメージがありますし、実際そういう部分もあると思いますけど、うちは怒鳴ったり、怒ったりということは会社自体で禁止にしています。

 だって、そんなことしてたら人は動かないですし、モチベーションが上がらないですからね。

 だから、忙しくなっても偉そうにモノを言ったり罵声を浴びせたりということもないですから、今のうちの店舗ではアルバイトの方も2、3年という感じで長いこと働いてくれていますよ。それに、社員の方にも入ってもらっていますけど、みんな意識が高くて頑張ってくれていますね。

 今後の目標は、大阪でももっと多くの人に「麺屋 封」を知ってもらえるように店舗展開をして行きたいと思っています。

 

【栖原店主 談】