中華そばJAC
半分ニート状態から自分が本気になれることを探した! そして行き着いた先はラーメン屋の店主だった!
店名
中華そばJAC
住所
東京都杉並区高円寺北1-4-12
席数
8席 (カウンターのみ)

中華そばJAC
半分ニート状態から自分が本気になれることを探した! そして行き着いた先はラーメン屋の店主だった!
店名
中華そばJAC
住所
東京都杉並区高円寺北1-4-12
席数
8席 (カウンターのみ)

 僕は人生でいろいろな仕事をやったり、試験とかも受けたりしてきたんですけど全然本気になれなくて・・・25歳くらいの時に「何かで本気を出せることをしないとやべぇ~な」って思い始めたんすよ。

 でも、「自分に何ができるかな~」って思った時に生まれが徳島でラーメンが有名だったこともあって、ラーメン業界に行き着いたって感じです。

 それまでは、ほとんどニート状態っていうかフリーターをずっとやってたんで・・・だから、「何かやらないと・・・」って思ったんですよね。

 それで25歳の時に徳島で有名なラーメン屋の「東大」さんにアルバイトから入って、正社員になって半年かからずに店長になることができました。しかも、その2ケ月後にはマネージャーになれました。

 その時ちょうど人手不足だったという運も良かったんですけど、僕は「上を目指そう!」って思って必死に仕事をやって、かなりハードワークもこなしました。

 しかも、何を言われても「Yes」しか言わなかったのもすぐに昇進できた理由ですね。「東大」さんでは2年くらい修業しました。辞めるつもりはなかったんですけど、マネージャーになった時にいろいろな業者の社長さんとも合う機会も多くなり、「自分も社長になりてぇ~!自分もなれるんじゃないか」って思い始めたんです。

 そして、27歳の時に東京に来ました。やっぱり昔から東京という地には憧れがあったし、知らないことを知りたいっていう探求心が強い方だったので東京に来たんです。

 そこから東京で働くことになるんですが、僕は「くるり」さんでラーメンを食べた時に「味噌ラーメンでこんなに美味いラーメンができるんだ!」って感動したこともあって、東京に出てきてからは「くるり」さんで働き始めました。僕が27歳の時ですね。

 東京に出て来た時には、まだ「この味で行く!」っていうのは自分の中で決まってなかったので、いろいろな料理を食べてずっと勉強していました。

 でも、「くるり」さんのラーメンの味がすごい良かったしこの「中華そばJAC」をオープンする時には、味噌ラーメンで勝負するか、徳島ラーメンで勝負するか最後まで悩みましたね。でも、最終的には徳島ラーメンに決めました。

 独立した理由は「30歳になる前に独立しないと・・・」っていう気持ちが強かったからです。だから「20代のうちに独立をしないと・・・」って思って29歳の時に独立したんです。

 お店を高円寺にしたのは、東京に出て来て最初に高円寺に住んで、高円寺がめちゃめちゃ好きな街というのもあるんですけど、もう一個理由があるんです。

 それは、高円寺は阿波踊りが有名なんですよ。阿波踊りって言えば徳島でしょ?だからなんかすごい縁を感じて2012年9月に高円寺に「中華そばJAC」を開業しました。

 店舗の物件は「くるり」さんで働きながら、中央線沿いで決めていて20件くらいの物件を見ましたよね。この物件も高円寺をチャリで走りまわっていた時にたまたま見つけた物件です。家賃も手頃だったのでラッキーでした。

 開業資金は地元で働いていた時にそこそこ貯金をしていたこともあり、

 店舗の内装は「くるり」さんもカウンター7席くらいでやってたので、それをイメージして自分1人でもいい感じで回せる内装にしましたね。この物件は居抜き物件じゃなくてスケルトンだったので、白と茶色を基調にした色合いにしました。

 椅子は、最初は普通の椅子にしようと思ったんですけど、学校で使う椅子が手頃な値段だったし、絶対ウケるって思って購入したんです。店の雰囲気とも合うしいい感じでしょ?笑

 開業オープンしてからは、1日目で「あ!これは絶対食っていける!」っていう手応えを感じました。一切告知もしてなかったんですけどこれまでの修行先から花を出していただいたりしたので、100人くらいのお客様に来ていただけたんですよ。

 ラーメンのこだわりっていうか、僕はラーメンはラーメンという昔ながらの「THE日本食」という想いがあるので、リーズナブルな食材で手頃な値段でお客様にご提供するのが一番と思ってます。

 そんな「中華そばJAC」のスープのウリは鶏ガラとげんこつを入れて20時間炊いて、最後の方に寸胴の中に宗田節や鰹節を入れて、味の立体感を出しています。この魚介が味の奥深さにつながるんっすよね!っていうか流行っているから入れてみたら合ったってのもあるんっすけどね。笑

 かえしダレのポイントは徳島産の醤油を使っていてちょっと甘味があるんです。その醤油に椎茸、宗田節などを入れて低温で沸騰しない程度に2時間くらい炊いてダシを取っています。

 このかえしダレは2日間置くと角が取れて美味くなるんっすよねぇ~。っていう気がします!笑

 麺は地元徳島のお世話になっていた製麺所さんにご協力してもらってます。そこの製麺会社さんに「中華そばJAC」のオリジナル麺に仕上げてもらっているから風味が全然違いますよ。独特な中華そばの香りが漂ってなんというかいい感じなんっす!

 店作りでは接客もお客様には、ほんとに「あぁ~食っていただけてありがとうございます!」っていう感じですよ。「俺のラーメンを食ってみろ」っていうのはおこがましくて。ほんとに感謝の気持ちだけです。

 来店数は、1日100人くらいのお客様に来ていただいてます。ほんとにありがたいですね。男女比率は男性が8割、女性が2割くらいですね。リピーターさんはめちゃくちゃ多くて週2~3回来てくれるお客様や週1回は絶対来てくれる方などもおられて、リピート率は8割くらいですかね。

 やっぱり高円寺密着型のラーメン屋って感じですし、僕もそれを目指してるんっすよね。

 今、僕と後輩の2人しかいなくて1日交代で店のオペレーションを回しているんですけど、後輩も徳島出身なんですよ。その子がもう2年くらい一緒に働いてくれててありがたい限りっすよ。

 今後の夢っていうか目標は、高円寺でもっと足場を固めていきたいっていうのもあるんで、次は高円寺でこの店をオープンする時に悩んだ味噌ラーメンで、もう1店舗ラーメン屋を開業したいっていうのが目標っす!

 

【佐藤店主 談】