ラーメン薩摩
心斎橋一等地、65歳ラーメン一筋。 40年のラーメン人生から迫力の商売の“本質”を語る。
店名
ラーメン薩摩
住所
大阪府大阪市中央区道頓堀一丁目東5-26 道頓堀ビル 1F 
席数
10席 (テーブル4席)

ラーメン薩摩
心斎橋一等地、65歳ラーメン一筋。 40年のラーメン人生から迫力の商売の“本質”を語る。
店名
ラーメン薩摩
住所
大阪府大阪市中央区道頓堀一丁目東5-26 道頓堀ビル 1F 
席数
10席 (テーブル4席)

 僕もともと鹿児島の出身で、こっちに出てきたのは20歳の時やねん。それで大阪に来て26歳の時に天満の薩摩っ子ラーメンをはじめて食べに行った時に、「これは美味しい!」と思ってこれはいける、と思ったんよ。

 それですぐそこで修行しました。修行したの自体は8年ほどやね。 別にラーメンにこだわっているわけじゃなかったんですけど、美味しいものは美味しいし、やろうと思った。

 もともとは福島の市場で魚売ってたんよ。修行始めたのが26歳の時で、35歳で難波に最初のラーメン薩摩を開いたんよね。

 僕はもう65歳。もうラーメンは40年近く。

 

 今は最初のお店は立ち退きになっちゃったんやけどね。立地もええのがあったし、こっちに2012年にうつってきて料理長に任せてる。まだここは100人前後やけどね。もうちょいしたら、いけるんちゃう。

1年じゃまだまだよ。笑 何いうてんのよ。

 

 8年働いているうちにお金はたまってたから、それでそのまま始めたよ。1000万円ぐらいかかったかな~。昭和57年よ!開業の時一番苦労したのは何より味よね。美味しいかどうかによるよね。

 場所が悪くたって美味しけりゃ流行るやん?長い目で見ると流行ってから場所悪い方が愛されるやん?ほんま美味しくしようと頑張ったよね。OPENしてから、割とすぐお客さんは入ってきたよね。独立したと聞きつけて前のお店のお客さんが来てくれたから、ほんと助けられたよね。薩摩っ子ラーメンでは店長やってたもんね。人間関係のお陰で立ち上がりは結構調子よくやらせてもらってたよ。

 

 うちの焼き豚はとにかく美味しいよ。うちで全部作ってるんよ、もうどこにも負けないよ。

 焼き豚の炊き方は、スープを炊くだけでシンプルで単純よ。

醤油を40年つぎ足してつぎ足して作ってるから、永遠に熟成されてるんよ。

 豚は四国の豚よ。豚の美味しくないもんは、使わないようにしてるよ。仕入先とはもう長いからね、しっかり信頼関係出来てるよ。

 

 スープはこだわってるよ!豚の頭とげんこつ、鶏のもみじと、それを炊き込んで、大体5時間~6時間炊く。野菜は一切入れないね。

 野菜一回入れてみたらあんま好きじゃなかったから、うちはシンプルにとんこつの味だけやね。

 スープ入れる時ににんにくを入れてるんやけど、うちのラーメンは特にんにく入れたらめちゃくちゃ美味しくなるんがすごい特徴なんよ。あんまりにんにくが合わないラーメンもあるよね。

 

 

 

タレはめっちゃ秘伝。これは言えないよ。ごめんね。笑

 麺は太陽製麺で作ってもらってる。あっこが一番美味しいよ!縮れ麺で良い感じに作ってもらっているよ。よう研究したはるわ、あっこは。

 それで、多いようちは130グラム入ってるからね。

 

 うちのスープは美人もつくるよ!コラーゲンたっぷりで、にんにくもお通じ良くなるし、そういうのはめっちゃ考えてるよ。きてくれてはる人も美人さんが多いよ。夜はやっぱり女の人たくさん来るよ。美人さんばっかり30~40%ぐらい。意外にあっさりやから、好まれるよ。

 はじめはやっぱりなかなか売れへんよな。それはやっぱ辛抱せなあかんわ。俺が薩摩っ子に居たときは8年間毎年お客さん増えて、1年間ずっと毎年1万人増えていったよ。

 

 けど、そこまで行くのは大変よな。けどそれは辛抱、努力。僕今でも1番うれしいのはスープまで全部飲み干して帰ってくれる時。あれはたまらんよね。もうそれしかないよねぇ、どうしたら飲み干してくれるかなぁ、って考えながら毎日営業してたから、ここまで出来たんやんなぁ。

 もう、僕ほんとラーメン人生長いけど、今でも俺の喜びはお客さんが汁を飲み干してくれるかどうか、それだけ。ずっと変わらないよね。ほんと万歳よね。飲みに行った帰りのお客さんが多いから、商売やってる人たちにね、大阪は商売と人情の街やから、そんな人たちに飲み干してもらえたらうれしいよね。

 

 若い人にはまず自分のラーメン探しからやね、いろんな所で食べて一回見て3回食べて働いて考えてみたら良いんちゃうかな、自分の頭で考えて美味しいラーメンを見つけたらいいよ。

 商売はもう自分を信じて頑張るしかないからね、頑張ってよ。

 

【小田重行オーナー 談】