麺屋 青空 千日前通り店
大卒すぐにラーメンに飛び込んだインテリジェンス店長の修羅場を抜けた傑作“新・奈良豚骨ラーメン”!
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大学卒業してから僕はずっとラーメンです。もう単純にラーメンがすごく好きだったんですよ。それから、ラーメン劇場ってところで期間限定でお店をやらせてもらえて、それからさらに評価がよければ個店を出させてもらえるという事で、僕が始めての出店をさせてもらえています。
もともとは神座さんで修行して、それから一風堂で修行して独立しました。とんこつが当時好きだったので。2003年くらいから修行をはじめて、ラーメン劇場は2年前くらいからですね。ラーメン劇場は看板からメニューから4ヶ月に1度リニューアルして試験的に出させてもらうようなコンセプトで、ずっとローテーションしてるんですけど、そこで3万食売り上げて、オープンして欲しいという要望を頂いて個店化が決定しました。2013年6月3日のことです。
30歳で独立を決めていたのが子供が出来て一時断念していた所に、劇場の広告を見たのはラッキーでしたね。僕のラーメン人生は特に激しい苦労はありませんでしたね。修行していた時でも色々やらせてもらえたり、作らせてもらえたり、普通に色々楽しませてやらせてもらえましたね。
修行中に関西の麺の全てを仕切ってた人の下で、僕は全部やりたい!と言ったら全部色々させてもらえたりしていたので、普通にめっちゃ楽しかったですよ。まぁ、忙しかったですけど。
そのときの経験が活きて、今こういうコンセプトとかストーリーから全て自分で作ってやっています。
お店の名前は子供の名前から取ってます。うちの子“聖空(せいあ)”っていうんですよ。
スープはうちは圧力寸胴使っているのが特徴ですね。
これ使って10時間かけて、がんがん炊いています。圧力寸胴を使いこなすのは難しいとよく言われますよ。シューシュー言うとか、お店が暑くなるとか、そういう悩みがあって使っていない人は多いんですよ。けど、使ってみたら全然味の出方が違う。普通に炊くのとでは全く違うんですよ。
肝心の中身に関しては、骨の3種類のブレンドを行っています。コクが強いもの、甘みが強いもの、それらをバランスよく混ぜて炊いています。厳密に言うとげんこつと豚の頭骨と背ガラ骨ですね。背ガラを入れるコトで甘みを出していますね。
下準備から何から手間隙かけて下処理しているので、がんがん炊いても全く臭みが無いまろやかなスープになっています。
臭みを取るポイントは秘密です。笑
ちょっと味見してみてください。これ全く臭みないでしょ?
(ス:ほんとだー!*^^*)
かえしに関しては、本場の博多の味を表現するために最高級の薄口醤油と、そこにちょっと素材を入れています。で、四国でオリジナルの塩を使った塩ダレを使っていて、それを混合した特製のかえしになっています。
奈良のとんこつラーメンはちょっと珍しいですよ。博多のラーメンと、天理スタミナ系とを融合させています。結構辛くすることもできますので、お好みの辛さで食べてもらっています。
このラーメンが劇場で出していたときに劇場にこられた方の6割が注文して、8割の人がリピートしてくれました。
麺は外部で作ってもらっています。自家製でもともと僕は商品開発の手伝いをやっていたので、その時の博多の麺を大阪風に少しアレンジして作って送ってもらっています。 僕の所のオリジナルの麺になっていますね。
極細の低加水麺になりますね。
やっぱり大阪の街なので、安く出したいんですよ。本当は素材もこだわりたいんですけど、リーズナブルで美味しく食べてもらうために頑張っているんですよ。バリエーションを増やすことも頑張っています。
オペレーション上は全く問題ないですよ。20種類ぐらいまで増やしたいと思っています。
何回来ても楽しいお店にしたいんです。小さいお店なら全然大丈夫ですよ。オペレーションの問題が出ないかどうかも含めて商品も考えていますよ。麺だったりもそのあたりも含めて考えています。
商品開発は全部僕が色々組み合わせてやっています。もちろん僕自身も食べ歩きますし、負けないように作ろうとか、そういう事も考えるし、いいな、という事はどんどん取り入れてやっています。
僕みたいなブランドもまだまだ無いお店は、1品で勝負する前に色々なことを楽しんでもらえるようにしたいと思っていますね。
増やすためにどうしようか、増やしても大丈夫なように、どう工夫しようか、とかそう考えたら出来ますよ、全然。
また壁を活用して、アナログツイッターしてます。常連さんが待ってる間に読んでくれたりしますよ。お伝えしたとおり、色々なラーメン出してるので、そのお知らせとか。僕の気持ちとか、結構好きですね。
これからの目標はリピーターをずっと大事にし続けていく、ただそれだけです。お客さんを見てお客さんと一緒に成長し続けたいと思っています。
【本田店主 談】
「近くに住んでいてたまたま入ったんですけど、美味しかったからまた来てるんです~」と外国人の方にも人気の青空さんは世界に通じるラーメンのようです^^
取材スタッフより
「ラーメンの天才児!という風情の本田店長でした!味やこだわりに関して話して頂いている時も、節々に徹底的にこだわっているという事が垣間見えて自信が感じられました。実際にラーメンを食べてみても、言うとおり全く臭みがなくって、美味しい!あと、お子さんの名前を店名に活用されていたり、ストーリーにこだわったり、アナログツイッターでお客様とコミュニケーションをとられていたり、情熱と愛情も持ち合わせたお方なんだなぁ、と感動しました。ずっと応援しています!」