-本気の自分には周りが付いて来ると知った

 内装とかも昔は昭和の喫茶店みたいだったから、自分で壁に色を塗ったり木を張り付けたりしていたんですけど、素人がやっても全然まともにはならなっかったんです。自分では完璧だと思っていましたけどね。笑

 でも、大工さんや建築関係の友達とかに見てもらったら「こりゃダメだ!」って壊して一から作ってくれたり、大工さんは無償で板をくれたり、友達は店作りを手伝ってくれたりしてました。

 だから、僕もこれはラッキーと思って、友達が来る前に予め直したいところを壊しておいて、「今日はここをやろうと思ってるんだ」とか言うとそこを作ってくれたりね。だから、その時に「自分が本気になったら周りのみんなが協力してくれるんだ!」っていうことに気付きました。これがちょうど僕が30歳の時です。

-ぶっ倒れても現場に出続けた

 でも、おやじも「スープを触ってもいい」と言ったものの僕がここまで手を加えるとは思っていなかったもんだから、やっぱり喧嘩になることもありました。

 そんなこんなで納得する一杯のラーメンを作ろうって頑張っていたんですが、自分はこうしたいっていうのもあったしすごいプレッシャーと過労でぶっ倒れちゃったんです。それでも、病院に行って点滴を打ちながら店に立ってましたね。看護婦さんにはすごい怒られましたけど・・・笑

 でも、病院を抜け出して、現場に行かないと人もいないし、店が運営できなかったんです。というかそもそも休むという選択肢は無かったんですよね。

 ぎっくり腰になった時も、整形外科になんとか行って注射を打ってもらってコルセットをガッツリ巻いて現場で働いていましたしね。

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