－役者になる為のアルバイトだった
そうは言っても売れない役者だったんで、その間はさまざまなアルバイトをやりましたね。ただ役者の仕事は予定も時間もランダム過ぎて、どうしてもバイトの時間を変更せざるを得ないことが多くなってしまうのでバイト自体を辞めることも増えていきました。
辞めては、また新しいバイトを探すっていうずっとそんな繰り返しで。でも、そんな厳しい中でも藤沢の謀風俗店はシフトが緩かったので結構続けていましたね。役者になる夢をその頃はずっと追いかけていました。
－「夢」に破れ、職を転々とする日々
でも、「夢」を追いかけたからといってつかめるものじゃないんですよね。「夢」を持つことは素敵だし、カッコいいけど、同時に破れたり叶わないものでもある。僕はその時「役者」という夢に破れて、これからどうしていけばいいのか、本当の意味での人生の壁にぶち当たりました。
その時、アルバイトとして働いていた風俗店のマネージャーに「店長になったらどうか？」って言われたんです。正直そうしようかなって考えていたんですけど、風俗の世界の裏事情を知ってしまったんで、すぐ辞めました・・・。
どうせ仕事をするんなら、やっぱり「まっとうな仕事がしたい！」って思ったので、その後花屋さんに就職しました。でも、そこでも色々あって半年で辞めてしまいましたね。それから宝石会社に入って、スーツを着て仕事が出来ることにテンションも上がっていたんですけど、そこも詐欺まがいの会社だってことが分かったんで辞めてしまいました。
そこからは職を探してもなかなか受からなくなり、その後、藤沢の職安に行き箱根のホテルと辻堂のラーメン屋さんがヒットしたので、両方に応募したところ藤沢のラーメン屋さんの面接日程が先だったこともあり、面接に行ったら受かったんです。２３歳の時でしたね。
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