-カドヤ食堂の原点

 「カドヤ食堂」は、わざとつけた名前じゃなくて今福鶴見にうちのカミさんの両親が大衆食堂の「カドヤ食堂」ってのをやっててね。そこの娘がうちのカミさんになったんやけど、たまたま知り合って、俺と知り合った時にはもう先代の親父さんは亡くなってはったからお義母さんと二人で細々とやてて、やっぱり何回か加古川から大阪まで遊びに来たりして店で食事したことあって、見てたらやっぱりすごいロスが出てんのよ。

 義理のお母さんとうちのカミさんが二人でやってたから、これもったいないなって思って。捨ててるロス分をどんぶりいっぱいに詰め込んで、ラーメンで商売させてくれへんかなって言うたんや。それが「カドヤ食堂」本店のきっかけになった。

-最初は定食屋と中華そばの同時進行で開始、1年後に中華そばに特化

 そこから1年ぐらい大衆食堂の「カドヤ食堂」を手伝いながら、毎週木曜日に中華そば定食、日替り定食の毎週木曜日にラーメン定食出してたんよ。ご飯付きで500円とか結構安い値段で出してたけど、ある意味お客さんに味見してもらうような感じで、毎週木曜日はラーメン定食で約1年間ず~っとやりながら、夜は居酒屋っぽい一品メニューとか自分なりにやってみたりとかしてたね。それで1年後に、ぎりぎりのお金で中華そばの「カドヤ食堂」にリニューアルしたんや。

-立ち上げ順調、それから1日10人まで落ち込んだ、けど諦めなかった

 オープン3日間はワンコインでラーメン定食。カミさんと義理のお義母さんで、今福鶴見駅前でチラシ配ったら1日200人以上来てくれたから、「ラーメン屋なんか簡単やな」とか思ってね。

 その当時は、やっぱりお客さんのことを全く考えてなくて、以前の店って八坪ぐらいのところに16席か17席ぐらいやったからギチギチやったんよ。椅子もわざと高くして、本当にお客さんに失礼やけども食べたら早く出て行ってもらうような作りだった。ド素人で何もわかってないから馬鹿な店作りしちゃってね。だから、開店3日間はワンコインで200食ぐらい出たけども、4日目から3分の1。もう1週間後には1日10人~20人・・・って。2001年11月にオープンして、もう2002年の年明けぐらいには1日10人も来ない日がいっぱいあった。

 それで、今までの積立とか貯金とか、生命保険も解約した。でも、俺は全然お客さんが少なくてもこれは場所が悪いだけやって変な自信みたいなのがあったんよ。例えば、車屋さんの商売を継いでたりとか水道屋さんの商売を継いでたりとかしたら、やっぱりあんま興味ないことやから無理が出るけど、「カドヤ食堂」って飲食で興味がずっとあったことやったからね。

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