-中学校のときに見た、伊丹十三監督の『タンポポ』が大きな影響を!

 でも、ラーメン屋をやりたいと本当に思い始めたのは、やっぱり俺にとっては中学校3年か2年かのときに見た、伊丹十三監督の『タンポポ』。あれはもう本当に、今でも自分がちょっと行き詰ったりとか、ちょっと気分転換したい時に年に2回くらいはあのDVDを見るもん。チャーシュー底に沈めて「後でね」とか。ある意味チャーシューってものすごい職業的に食べれて当たり前やけど、今から思ったら俺がサラリーマンの頃とか子どもの頃っていうのは、どんぶりの中にあるチャーシューのポジションっていうのはもの凄い重要だった。

 ラーメンはどんぶり一杯でやっぱりフルコースになってるわけやからね。麺がある意味炭水化物やからご飯やとしたら、スープが味噌汁で、まあ上の野菜とかそういうのが付け合せで、チャーシューはメインディッシュなのよ。スタッフにも「お客さんがどれだけチャーシューに対して思い入れがあると思ってんねん!」みたいに言っても、どうしても麻痺していくから、俺らが毎日チャーシュー炊いて、スライスしてお客さんに提供するのと、やっぱりときどきラーメン食べに来はる人のチャーシューに対する思い入れがどうしても間が空いてくるってのを絶対忘れたらあかんと思うよ。

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