-全国のラーメンを食べ歩き理解を深めた

 店を引き継ぐ経緯としては、まず全国のラーメンがどういうモノなのかを理解するために20歳の時に、リュックサック一つもって貯金をはたいて九州から北海道まで4ヶ月くらいの旅に出たんです。その時に福岡で朝8時から夜8時までタダ働きをして豚骨ラーメンの作り方を教えてもらって、その後銭湯に行って夜の10時から朝の5時までカラオケ屋でバイトしてっていう生活を1ヶ月半くらいやってました。そんな感じで福岡、大阪、名古屋、東京、喜多方、北海道という当時、ラーメンご当地と言われている場所を食べ歩きしたり勉強したりする旅を終え、そっから1年親父のラーメン屋で働きました。

 そして、22歳の時に市の制度資金や金融機関にお話をして、市から350万、銀行から500万を借りて850万円で10年ローンで買い取って自分のラーメン屋を経営し始めたんです。

-2件目はラーメン屋じゃなくなぜか居酒屋を開業

 そして、23歳の時にたまたま知り合いから潰れたショットバーがあり、それを売りたいという話がきて、地元の超悪い先輩に「お前居酒屋やれよ!やれるだろ!」って背中を押されて、「いけるかな」って。

 だから、2件目は居酒屋を始めたんです。そしたら、知り合いも多かったのでめちゃくちゃ忙しくなって、「商売ってこんなに簡単なんだ!」ってナメてたから、半年くらいは店に入っていたんですけどだんだんスタッフに店を任せて自分が入らなくなったら業績がどんどん悪くなってきたんです。