-どんどん落ち込む売上

オープン当時は行列ができるほどになり1日10万円売っていたのが、8万、7万、5万という風にどんどん落ち込んでいきました。その時は博多とんこつ系のラーメンだったので、臭み消しに野菜を入れていたんです。だから、なんか甘いんですよ・・・。

その野菜の麻袋を取ってその出汁を舐めてみると甘くって・・「これが原因か!」って気づきました。それが今のレシピにつながっているんですよ。オープンしてから3ヶ月後くらいの話ですね。

 

-一気に3店舗!無修行が功を奏した

そこからチラシを巻いたり、もう一回お客様に知ってもらいたくて告知したんです。そしたら、どんどん集客が伸びてきたんです。僕のラーメンの知識は「美味しんぼ」とか「喧嘩ラーメン」とか、たまにラーメン専門誌くらいしかなかったんです。勢いと独学しかなかったですから。

でも、今になれば理屈が全部わかるので、「この骨ならこういう旨みがでるんだ」とか、この味になった理由を自分の実践で再現できるようになったというのが、修業していない強みになった感じです。まぁ~結果論ですけどね。

その後、近所の2001年に橋本店を出して、同年4月に相原店を出し、2002年にまた今の本店を出しました。元々このラーメンをお客様の知って欲しいといのもあって、どんどん新規出店したんです。しかも、同じエリアで同じ味で出したもんだからどんどん食い合いになって、売上も人員も分散して業績が下がるという現象が起き始めたんです。

 

-別ブランドでドミナント戦略に打って出た

そこで「おがわや」という別のブランドを作ったんです。そこから3店舗全て別の味に変えて、ドミナント戦略を取り始めました。その結果、同じエリアで別の味にしてから、一つの店舗が良くなると、もう一つの店舗もいい感じなり始めました。それに、エリアを密集させることで全ての店を自分が見に行けるっていうのもよかった点です。

私は未開の地に出店する時は、「小川」のブランドを持っていくんです。理由は、それがお客様に一番ウケがいいからです。塩ベースなので味のブレが出て大変ですけど、それがハマればすごいいい感じに伸びるんです。